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研修プログラム

研修期間

リハビリテーション科専門医は初期臨床研修の2年間と日本リハビリテ-ション医学会が認定した研修施設において3年以上の専門研修(後期研修)で育成されます。すなわち専門研修期間3年以上で必要症例数等の条件を満たすと、リハビリテ-ション科専門医試験の受験資格が得られます。

研修内容

専門研修の修了判定には以下の8領域について経験症例数が必要です。日本リハビリテーション医学会専門医制度が定める卒後研修カリキュラムに基づいて幅広く研修を行います。

  • 領域1 脳血管障害、その他の脳疾患(脳外傷含む)
  • 領域2 脊髄損傷、その他の脊髄疾患(二分脊椎など)
  • 領域3 骨関節疾患(関節リウマチ・外傷を含む)
  • 領域4 脳性麻痺、その他の小児疾患
  • 領域5 神経・筋疾患
  • 領域6 切断
  • 領域7 呼吸器・循環器疾患
  • 領域8 その他(悪性腫瘍、熱傷など)

専門医試験受験には領域1~7について、原則として、それぞれ3症例以上(領域1~8の合計で30症例)の症例報告提出が必要です。ただし、領域3~7のうち、3つの領域については1症例以上の提出でも申請可能です。またこれらを含む経験症例100例のリストと、日本リハビリテ-ション医学会での主演者としての2回以上の発表が必要となります。

信州大学医学部附属病院リハビリテーション科では上記8領域全ての主に急性期症例を研修できます。研修は信州大学医学部附属病院を中心に行いますが、回復期、地域連携等については状況に応じて近隣施設での研修を計画します。


各年毎のおよその研修目標は下記の通りです。

専門研修1年目

指導医の助言・指導の下に、基本的診療能力を身につけるとともに、リハビリテーション科の基本的知識と技能の概略を理解し、一部を実践できることを目標とします。

専門研修2年目

基本的診療能力の向上に加えて、診療スタッフへの指導にも参画します。リハビリテーション科基本的知識(障害受容、社会制度など)・技能(高次脳機能検査、装具処方、ブロック療法、急変対応など)を幅広い経験として増やすことを目標とします。

専門研修3年目

カンファレンスなどでの意見の集約・治療方針の決定など、チーム医療においてリーダーシップを発揮し患者さんから信頼される医療を実践できる姿勢・態度を習得します。またリハビリテーション分野の中で8領域の全ての疾患を経験できているかを意識して、実践的知識・技能を習得することを目標とします。

信州大学医学部附属病院における研修週間計画

8:30~9:30 回診
9:30~10:00 リハ科カンファレンス
10:00~12:00 リハ患者診療
13:00~17:00 リハ患者診察
10:00~12:00 義肢・装具外来
14:00~16:00 心リハ外来
13:30~14:00 呼吸サポートチーム回診
16:00~17:00 整形外科回診
15:00~16:00 嚥下造影
15:00~16:00 神経伝導速度、筋電図
17:00~17:30 循環器カンファレンス
17:30~18:00 救急カンファレンス
19:00~21:00 関連施設合同カンファレンス(3~4か月に1回)
                      ※その他、各領域のカンファレンスあり。

専門研修医受け入れ数、採用について

受け入れ人数は特に制限を設けていません。


毎年7 月頃から病院ホームページでの広報や研修説明会等を行い、リハビリテーション科専門研修医を募集します。応募者は、12 月末までにご連絡ください(詳細については信州大学医学部附属病院卒後臨床研修センターウェブサイト(https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/resident/) あるいは当サイトのお知らせを参照)。施設見学、面接等は随時行います。採否については書類審査、面接を行った後に本人に文書で通知します。